先週のHPバイロン・ネルソン選手権。個人的にはジェイソン・デイの優勝は嬉しかったです。ネイションワイドからPGAツアーに昇格した際、
の言葉だけが一人歩きしてしまい、なかなか実績が追い付いてきていませんでした。この1勝で一皮剥ける可能性大と見ています。
しかし、この大会、デイ以上に注目を浴びていたのが地元16歳のアマチュア、ジョーダン・スピース。高校生離れした立ち居振る舞い、オーラ、ファンを魅了するアグレッシブなプレースタイルは数年前に日本のツアーに現われた石川遼を彷彿とさせるものでした。
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photo: zimbio.com
大会の推薦枠で出場したスピース。全米ジュニアアマの覇者であり、地元の高校生とあってそこそこは注目はされていましたが、まさか優勝争いに首を突っ込んでくるとは誰もが予想できなかったでしょう。
それでも本人は「出るからには誰にでもチャンスはある」と言い、地元の大ギャラリーと彼の予想外の活躍を機に休校になって駆けつけた級友たちの声援を味方につけて予選ラウンドを突破しました。68-69の通算3アンダー、22位タイでPGAツアー史上6番目となる最年少予選通過記録を更新。タイガー・ウッズも17歳の頃、この大会に出場しましたが77-72で予選落ちしていました。
最終日は首位と6打差でスタートし、序盤でつまずいたのが響き、最終的には16位タイでホールアウト。来週からはアマチュアの競技に戻るそうです。
最後まで優勝争いに食らい付こうとするその姿勢は多くのファンを魅了し、またしても未来のスター候補生が一人誕生した1週間でした。
いくつか動画を...
■最終日18番、大ギャラリーを前にホールアウト
■最終日、10番ホールのスーパーショット
■3日目、12番ホールのバーディパット
プレー以上に印象に残ったのが彼の言葉。しっかりとした受け答えには頭が下がります。少年らしいヒューモアも交えながら話していました。先週の大会中の彼のコメントをいくつか。
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Q:(3日目同組の)トム・パーニスは君が彼のことを「ミスター・パーニス(パーニスさん)」と呼んでいて、その呼び方は止めろと言ったそうですね。彼はあなたの3倍年上だということを知っていましたか?
スピース:
「ミスター・パーニスと呼ぶなとは言われた覚えはないけど、キャディとは『どう呼んだらいいか分からない』と話していた。だって彼の娘さんは僕と同じくらいの歳で、僕は友達の親を名前では呼ばないからね。だから、なんとかごまかしてラウンドしたよ。『ナイス・ショット』と言ってもその後に名前を付けなかったり(笑)。なんだか親父とラウンドしてるようだった。もちろん親父よりは腕のある人とラウンドしてる感じだった」
Q:3日目と最終日、攻め方に変化はありますか?
スピース:
「自分の考え方は今日も昨日も変わっていない。最終日は今まで経験した中で最も難しいタフなピンポジションになるのは分かっている。でも自信があればどんどんピンを狙っていく。だって失うものは何もないんだ。躊躇する理由なんて何もないし、やってみてダメならそれまでだ」
Q.(3日目)まだ首位の選手はプレー中ですが、この大会、優勝のチャンスはあると思いますか?
スピース:
「優勝争いには入れると思う。今週始まる前、みなさんは僕が優勝する確率は1,000倍とか100万倍とか言っていました。誰も予選通過をするなんて思ってもいなかったでしょう。でも今は逆転できる立場にいると思う。コンディションが自分に合って、風が少し吹き始めてどこからでもピンをデッドに攻めていけば、優勝はあると思う。でも最も肝心なのは明日(最終日)の出だし。早い段階から観客を味方につけること。チャージをかけるには彼らの声援が必要不可欠」
Q:今週あなたについて書かれている記事などを読んでいますか?
スピース:
「いや、それほど。昨日、ゴルフチャンネルを少し見たかな。自分のプレーを2ホールくらい見たけど、まだ18ホール残っているわけで、これ以上見たくもないし聞きたくもない。これだけ取り上げられて勘違いしてしまうのが嫌なんだ。今日もロッカールームを歩いていて、新聞が転がっていて見たら自分の写真とドデカイ見出しが付いていた。『またか』と思って、拾いもしなかったよ。
「きっと来週、再来週になったら、溜まっている学校の宿題をやりながら時間を見つけて今週起きたことを読み返したり、リプレーを見直したりするんだと思う。とにかく、今を生きたい。そしてゴルフの競技に出場しているわけだから、『あの16歳』という雑音に紛らわされたくない。とにかく明日コースに出て、7打、8打ビハインドでスタートするかもしれないけど、精一杯首位を追いかけたい」
Q.昨日の夜は何をして過ごしたんですか?
スピース:
「バタバタとしてたけど、ラウンドが終わって少しコースに戻って練習して、それからガールフレンドの家に行って映画を見た。試合のことを忘れて、リフレッシュしたかった。『お父さん、効果があったからまた今夜も行ってきてもいいかな(笑)』て感じかな。試合のことは全く考えない時間ができてよかった。それで帰ってから遅くに翌日の準備をした感じですね。遅いと言ってもそんなに深い時間ではないですよ(笑)」
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次はどの大会に招待出場するのかな・・・。こういう正々堂々とした青年は見ている方も気持ちよくなります。
「最終日は今まで経験した中で最も難しいタフなピンポジションになるのは分かっている。でも自信があればどんどんピンを狙っていく。だって失うものは何もないんだ。躊躇する理由なんて何もないし、やってみてダメならそれまでだ」
なんだかこの言葉、昨日のサッカー日本代表に聞いて欲しいなぁ・・・。
