PGAツアーのFedEx Cupプレーオフも前半の2戦を終えて、泣いても笑っても残り2試合。今日からシカゴ郊外のコグ・ヒルG&CCで開催される「BMW選手権」はポイントランキング上位70名のみが出場しますが、一人の男がノリに乗っています!
2007年のプレーオフで惜しくもタイガー・ウッズに敗れた男が、虎視眈々と第3代王者の座を狙っています。

photo: From the Rough
スティーブ・ストリッカー。今週の月曜日、ドイツバンク選手権を終えてゴルフ界のスター2名を定位置から引き摺り下ろしました。プレーオフのポイントランキングではタイガー・ウッズを抜いて1位になり、ワールドランキングではフィル・ミケルソンから2位のポジションを奪い取ったのです。
更には、今年のプレジデンツカップ米国チームにも選出されていて、先日の記者会見で米国チームキャプテンのフレッド・カプルスは
「私のチームの(組合せ)はほとんど決まっています。今までであれば、みんなタイガーと組みたがっていましたが、最近受信したメールは『スティーブと組ませてくれ』『俺もスティーブとプレーしたい』といったものばかり」
と言っていました。選手たちの間でも、今最もホットな選手はタイガーでもなければ、ミケルソンでもなく、「ストリッカー」という意見で一致しているようです。
大リーグでプレーオフで力を発揮する選手「ミスター・オクトーバー」にちなんでストリッカーは「ミスター・セプテンバー」と言っても過言ではないでしょう。2007年に6年ぶりの優勝をしたのが史上初のプレーオフ初戦の「ザ・バークレイズ」で、まだ3年目を迎えたばかりですが既に「ミスター・プレーオフ」の異名が付けられています。
先週のドイツバンク選手権で今季3勝目を挙げたストリッカーですが、今シーズンの初めはこんなシーンの連続でした。
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photo: pgatour.com
ボブ・ホープ・クライスラー・クラシックでは最終日に3打差を守れず3位フィニッシュ。ノーザントラスト・オープンでは最終日追い上げて単独トップでホールアウトするも、その後ミケルソンに抜かれて2位、自身9度目の2位フィニッシュ。さらには3月のトランジションズ選手権では最終日首位タイに並ぶも、最終2ホールを連続ボギーとして4位。今季の前半戦は勝機を掴みながらも、とことんチャンスをものにできずに終わっていました。
5月末のクラウン・プラザ・インビテーショナルでプレーオフの末(勝てない男代表のティム・クラークにも助けられ)ようやく今季初勝利を挙げると、7月にジョンディア・クラシックで2勝目。
同じウィスコンシン州出身のジェリー・ケリーとは大の仲良しで、ストリッカーが落ち込んでいた時にはケリーから励ましの言葉があったとか。そして、二人にとって地元の大会でもある「USバンク選手権inミルウォーキー」が今季限りでスポンサーがなくなることが決まり、地元のトーナメント存続が危うくなった時にはストリッカーとケリーは自らがスポンサー探しに走り回りました。そして、スポンサー候補も見つかり、2011年からは「グレーター・ミルウォーキー・オープン」という大会名でウィスコンシン州の名コースを毎年回っていく大会になる、との見方が出てきています。今年はいろんな意味でストリッカーにとっては「転機」の一年だったのかもしれません。
まだプレジデンツカップも残っていますし、そして、念願のFedEx Cupプレーオフ王者のタイトルに向けても視界良好。初年度は「タイガーがスキップした大会(ザ・バークレイズ)を勝った」ストリッカー・・・なんて酷い言われようでしたが、今年の王者に輝くことがあれば間違いなく年間最優秀選手にも選ばれるでしょう。
タイガーが勝てば視聴率は取れますが、ストリッカーの活躍を期待しているPGAツアーファンも多いはず。
【ストリッカーも出演しているFedEx CupプレーオフCM】
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